カメラのマニュアル設定に慣れ始めると、色の雰囲気も設定したくなると思います。
「シャッタースピード」「ISO」「F値」は光の加減を調節するものですが、色はあまり関係がありません。
この記事で理解できる事
- ピクチャースタイルの設定方法
- ピクチャースタイルの重要性
今回はピクチャースタイルの設定方法を紹介します。
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目次
ピクチャースタイルの設定方法
Canonの一眼レフカメラのピクチャースタイルの設定方法を紹介します。

上記はCanonの一眼レフの画面です。
画面の左側の中央にパレットのようなマークがあるので、カーソルを合わせて選択してください。

既存のピクチャースタイル
- オート
- スタンダード
- ポートレート
- 風景
- ニュートラル
- 忠実設定
- モノクロ
- ユーザー設定
Canonのカメラに既存で設定されている項目です。
ピクチャースタイルは下記表の各値の設定によって成り立っています。
既存の設定を変更することも可能で、自作できます。
項目名 | 説明 |
---|---|
シャープネス | 写真をはっきりさせるか、柔らかい写真にするかを調節できます。 |
コントラスト | 明るさや色のメリハリを調節できます。 |
色の濃さ | 色の濃さを調節できます |
色合い | 肌の色を赤っぽくするか、黄色っぽくするかを調節できます。 |
上記の四項目を設定することで更に写真に変化がつきます。
シャープ
シャープはフワッとした写真を撮影するか、もしくはしっかりした写真を撮影する時に調節する必要があります。
- モデルなどを撮影→透明感を出すためフワッと
- スポーツ選手など迫力感→躍動感を出すためしっかり
上記のような時は正反対なのでピクチャースタイルを変更する必要があります。
カメラに元から入っているピクチャースタイルは主にシャープが変更されています。
それほどシャープは写真の完成度が大きく変わります。
コントラスト
コントラストは明るさと色のメリハリをつけることができます。
メリハリと言ってパッとしないと思います。
- 写真にメリハリをつけると色が濃くなり、明るいところと暗いところの差が大きくなります。
- 写真のメリハリを弱めると色が薄くなりますが、明るいところと暗い場所の差が縮まります。
カメラに元から入っているピクチャースタイルはほぼコントラストは変更されてません。
色の濃さ
色の濃さは文字の通り、色の濃さを変更することができます。
- 色の濃さを薄くすればするほど白黒に近い写真を撮影することができます。
- 逆に濃さを濃くするととても色の濃い写真を撮影することができます。
色合い
色合いは写真の全体の色味を調整することができます。
カメラの説明では「肌の色を赤っぽくするか、黄色っぽくするかを調節できます」と書いてありますが、肌に限らず変更することで写真の雰囲気を変えることができます。
ですが色合いを変更する必要はあまりないと感じます。
ピクチャースタイルのを比較してみた
普段使いそうなピクチャースタイルを比較してみましょう。
普段撮影している写真がどのピクチャースタイルに適しているか確認してみましょう。
スタンダード
スタンダード設定は様々な環境での撮影に対応しています。
設定に困ったときはスタンダードに設定しておきましょう。
風景
風景は山や外など、自然がある場合に効果的なピクチャースタイルです。
風景にすると青や緑がとても鮮やかになり、空や葉っぱなどがとてもきれいに写ります。
上記写真を確認するとスタンダードより若干色がか濃くなっていると思います。
若干なので分かりにくいと思いますが、写真全体が自然だとさらに分かりやすくなります。
ポートレート
ポートレートはモデルさんや女優さんなど、肌をきれいに見せたい人が写る時に効果的なピクチャースタイルです。
もし風景で人物を撮影すると人物の色も濃くなってしまいますが、ポートレートで撮影することで人がさらにきれいに写ります。
今まで人物画はあまり撮影してこなかったので、木のまな板で代用してみましたがあまり違いが分からなかったらすみません。
ニュートラル
色は控えめになっており、明るさの差が激しいときなどに適したピクチャースタイルです。
建物により写真の一部に影がある場合で、影も表現として残しておきたい場合に使用しましょう。画像編集に適したピクチャースタイルでもあるので、RAWで撮影する際などはニュートラルにしておきましょう。
ニュートラルのピクチャースタイルはスタンダードに似ています。
Picture Style Editorでピクチャースタイルを自作
Canonの無料ソフトPicture Style Editorを使用し、ピクチャースタイル自作から一眼レフカメラにインストールまでを紹介します。
カメラを選んでからPicture Style Editorをダウンロードしてください。
今回はMac版で紹介します。
Picture Style Editorのダウンロード
ダウンロードしたzipファイルを解凍すると、dmgファイルが出てくるのでダブルクリックしてください。

CDマークをダブルクリックしてください。

メッセージが諸々来るのですべて許可しましょう。

下記画像のような画面が出ればインストール完了です。

ピクチャースタイルを自作
Picture Style Editorを起動させましょう。

起動した画面にRAWで撮影した写真をドラッグアンドドロップすると、写真を読み込みます。

まず初めに基本から「シャープネス」「コントラスト」「色の濃さ」「色合い」を調節しましょう。

六軸色で「赤」「黄」「緑」「水色」「青」「紫」の色の濃さや明るさなどを調節しましょう。

特定色では指定した範囲の色の濃さや明るさなどを調節できます。

ツールパレットの右上に、メモリーカードのようなマークがあるので、それをクリックして保存します。
ピクチャースタイルのファイルは「.pf3」というファイルなので、わかりやすい場所に保存しておきましょう。

キャプションに簡単な説明と、コピーライトに自分の名前を入れておきましょう。
ピクチャースタイルを一眼レフにインストール
先ほど自作したピクチャースタイルを一眼テフカメラにインストールしましょう。
EOS Utility 3もしくはEOS Utility 2を起動させ、カメラとパソコンをUSBケーブルで接続してください。
僕のカメラの機種がEOS Kiss X7iなのでEOS Utility 2で説明しますが、操作はほとんど変わりません。
「カメラの設定/リモート撮影」をクリックしてください。

リモコンのような表示が出てくるので、撮影系メニューからユーザー登録設定をクリックしてください。

ユーザー設定するピクチャースタイルが3つ出てくるので、下記画像の右側にあるファイルマークをクリックし、自作したピクチャースタイルを選択してカメラにインストールしましょう。

インストール後OKをクリックし、一眼レフカメラに自作したピクチャースタイルがあるか確認してみましょう。
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