最近のテレビ番組やYouTubeで動画を見ると、動画がぬるぬるととても滑らかな動画だと感じた方は多くいると思います。
最近のパソコンやテレビ、スマホなどは人間が滑らかに感じれるコマ数(60fps)に対応しており、撮影機材も60fps以上の撮影に対応しています。
スマートフォンの設定を変更すると、ぬるぬるとした動画を撮影できます。
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目次
fpsとは?
fpsとはframes per secondの略で、1秒間のコマ数のことです。
映画でよく利用されている24fpsは1秒間に24枚の画像が流れており、60fpsは1秒間に60枚の画像が流れています。
fps | 1秒間のコマ数 | 用途 |
---|---|---|
24fps | 24 | 映画など |
30fps | 30 | テレビやYouTube |
60fps (多くのの人が認識できる) |
60 | テレビやYouTube |
120fps | 120 | 普通の動画や スローモーション |
240fps (人間の限界) |
240 | 普通の動画や スローモーション |
480fps 以上 |
480 | スローモーション |
fpsの数値が高ければ高いほど動画が滑らかに動きますが、限界もあります。
人間は最高240fpsまでしか認識できない?
fpsは高い方が滑らかになりますが、人は最高240fpsまでしか認識できないと言われております。
ですので240fps以上は全て同じ滑らかさに見えてしまいます。
私も含め、60fpsまでしか認識できない方もいます。
滑らかさの違い
一般的に使用されているfpsの種類を紹介します。
スマートフォンや一眼レフの設定でもfpsの設定項目があるので、参考にしてください。
24fps
24fpsは映画で使われやすいフレームレートです。
テレビなどと比べると若干カクカクしているような感じが分かります。
動画を撮影する際は一番多くの光を取り込めるので、薄暗いでも比較的にノイズを減らして撮影できます。
30fps
30fpsはテレビ放送や、スマートフォン・カメラの初期設定で設定されているフレームレートです。
24fpsとあまり数値的には変わりがありませんが、映像としてかなり違いがわかります。
私たちは2000年~2015年まで主に30fpsの動画や映像を体験しています。
30fpsが現在のもっともメジャーな設定ですので、おそらくほとんどの映像は30fpsで流れています。
60fps
最近のスマートフォンやカメラで設定を変更すると60fpsで撮影できます。
iPhoneカメラの性能比較をしてみると、iPhone6以降から60fpsに対応しているのが分かります。
60fpsは動画がリアルに見え、動きが早い動画を見てみるととても滑らかに動いているように見えるでしょう。
YouTubeにもたくさん60fpsの動画がアップされており、画質設定から変更できます。
60fpsはとても滑らかで、30fpsと比べると一目瞭然。
30fpsと比べると容量が多いので、注意しましょう。
上記の動画は60fps対応しています。
CPUもかなり熱くなるので、なるべくパソコンが熱くならないように気をつけましょう。
YouTubeで60fpsの動画を見る方法
YouTubeで60fpsの動画を閲覧できます。
YouTubeで見るには動画の端にある歯車をタップし、画質設定を選択します。
「720p60」「1080p60」など、「p60」がついている動画は60fpsで見れます。
YouTubeに投稿直後はYouTube側の処理が必要になるので、しばらく時間がたたないと4K60fpsに対応しません。
120fps
主にスローモーションなどで使用されるフレームレートです。
60fpsで1/2の速度のスリーモーションを撮影した場合は、動画を見る際に30fpsのフレームレートで見ることになります。
ですが、120fpsで1/2の速度でスローモーションを撮影した際、動画を見るときは60fpsのフレームレートで見れます。
上記はiPhoneの設定画面です。
薄暗い環境で120fpsを使用すると画面がとても暗くなるか、ノイズが沢山入ってしまいます。
できるだけ明るい環境を作るときれいな画質で楽しめます。
240fps
240fpsで撮影した際は1/4の速度まで落としても60fpsのフレームレートで動画を見れます。
240fpsくらいから動画の再生スピードを落としてもかなり滑らかに見えます。ですが注意点もありますので、注意点を紹介します。
fpsを上げる時の注意点
fpsを上げるときに注意して欲しいのが、シャッタースピードとの関係についてです。
スマートフォンで動画を撮影していると気づきませんが、一眼レフで動画撮影するとシャッタースピードを変更できます。
30fpsで撮影する際はシャッタースピードを遅くても1/30にしなければいけません。
シャッタースピードを早くすると光の入ってくる量が少なくなってしまうため、写真が暗くなってしまいます。
これはスマートフォンにも言えることなので、暗い場所で撮影する際には少しフレームレートを下げると綺麗に撮影できます。
もし超スーパースローで滑らかに撮影をしたいのであれば、昼間か照明などでしっかりと光を確保しましょう。
ハイスピードカメラ
ハイスピードカメラは数億fpsで撮影できます。当然シャッタースピードが1/数億 ですので、ISOがかなり高くできるように作られています。
もしfpsの高いハイスピードカメラを手軽に購入したい場合、SONYのXperiaシリーズのXperia XZs / XZ PremiumやSAMSUNGのGalaxyS20シリーズ などは960fpsで撮影できます。
HUAWEIのmate30proは7,860fpsで撮影できます。
60fpsの動画を編集するには?
60fpsの動画を編集するには対応した動画ソフトを利用しなければいけません。
60fpsに対応した動画編集ソフトをご紹介します。
iMovie
この動画編集ソフトはApple製品で、iPhoneとMacなどに対応しています。
iPhoneの設定方法
- 「設定アプリ」
- 「iMovie」
- 「60fpsでの書き出しを有効にする」
をONにしましょう。
これで60fpsの動画を編集、書き出し、投稿が可能になります。
ちなみに撮影する際には60fpsで撮影しなければいけません。
- 「設定アプリ」
- 「カメラ」
- 「ビデオ撮影」
- 「1080p HD/60fpsもしくは4K/60fps」
にしましょう。
動画編集時には60fpsの割合が少ないと書き出しができな可能性がありますので注意してください。
書き出しの際には「720p60か、1080p60」で書き出しをしてください。
iMovieでは4K60fpsで編集できません。
Mac
macでは特に設定はありませんので、確認画面だけ紹介します。
Final Cut Pro X
確認画面になります。
Final Cut Pro Xは4K60fps編集が可能です。
新規で動画を作成する際、新規プロジェクトを作成して進めます。新規プロジェクトの選択時にfpsの設定を行います。
fpsを上げてぬるぬる動画を体験しよう
fpsは高くなれば高くなるほど容量が大きくなってしまいます。
スマホだけで動画を楽しむ場合は1080p60fpsでも全然楽しめます。
自分の携帯やパソコンのスペックや容量に合わせて設定を変えてみてはいかがでしょうか?
YouTubeなどでとても滑らかに表現する動画をアップロードしたいのであれば、60fpsで投稿しましょう。
60fpsで編集できる動画編集ソフトは限られてきますので、動画編集ソフトをしっかり確認しましょう。
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