VR動画のメリットは視聴者が好きな方向を向けることですが、正面となる基準を決めておく必要があります。
例えば複数動画を使用した際、すべての動画の正面となる向きがバラバラの場合視聴者はどこを見ていいのか分からなくなってしまいます。
上記のような問題を解消するためにも、すべてのVR動画に正面となる方向を設定する必要があります。
今回はFinal Cut Pro XでVR動画の編集時に、VR動画の向きを変えるチルト・パン・ロールを紹介します。
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目次
VR動画の向きを編集する方法

上記画像の向きを軸に説明します。

まず初めに向きを変更したいVR動画を選択してください

編集画面の右上に下記のような項目があります。

上記画像のビデオマーク(紫になっている箇所)を選択し、2個上の画像の方向変更を調節します。
チルト → 上下の向き

チルトの設定を変更すると、上下の向きを編集することができます。
パン → 左右の向き

パンの設定を変更すると、左右の向きを編集することができます。
ロール → 回転

ロールの設定を変更すると、動画の角度を編集することができます。
便利な使い方
チルト・パン・ロールを設定する上で覚えとくと良いものを紹介します。
編集した向きを戻す方法
VR動画の向きを編集していると、すぐに戻したいことがあると思います。

上記画像の一番右側に戻る矢印のマークがあるので、それをクリックするとチルト・パン・ロールを一つづつ戻すことができます。
チルト・パン・ロールを複数使う

チルト・パン・ロールを複数設定すると、斜めに設定できたり、宙返りしたような表現も可能です

キーフレームを追加することで、時間の経過とともに動画の向きを変更することもできます。
ですが、VR動画は端末を動かすと向きも変わるので注意が必要です。
視聴者が分かりやすいVR動画を作る
VR動画の技術が良くても、動画が見づらいと視聴者が離れてしまいます。
VR動画を編集する際に気を付けておいた方が良い点を紹介します。
すべての動画の正面をそろえる
本記事でも紹介しましたが、使用しているVR動画の正面をすべてそろえてあげると視聴者に優しい動画になります。
もしVR動画の正面がバラバラだと視聴者がどこを見ていいのか困惑してしまい、どこを見るのかで集中力を使ってしまいます。
なので、視聴者がなるべく頭を使わずに楽しく見ることのできるVR動画を作りましょう。
回転させすぎない
VR動画のポイントは動画を回転させても全体見ることができる点です。
一見素晴らしいようにも見えますが、あまり回転させすぎると酔って体調が悪くなってしまう可能性もあります。
回転させるコンテンツであれば問題ないと思いますが、極力回転は控えた方がいいかもしれません。
拡大しすぎない
VR動画は見ている視点が超広角なので、少し離れているだけで動画上ではかなり離れているように見えます。
そこでVR動画編集時に動画を拡大してしまうと、画質が荒くなってしまいます。
10万円以下のVRカメラは少しでも拡大すると画質が悪くなってしまいますので、なるべく拡大はしない方がきれいに見えます。
他の操作方法も紹介してます
Final Cut Proの操作方法や編集方法を紹介しているので、気になる点があれば上記記事にアクセスして下さい。
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